南の方では早くも梅雨明けしたとかニュースがありましたが、秋田は今はまだ梅雨期間中。
これから夏本番がやってきます。
既に気温が高くなる日も多くなってきている中、熱中症対策として「こまめな水分補給」は欠かせませんね。
しかし、水分補給として飲んでいるはずが、知らず知らずのうちに歯にダメージを与えてしまうことも・・・
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実は糖分がたっぷり「スポーツドリンク」
汗をたくさんかいたときに飲みたくなるスポーツドリンクや清涼飲料水には、体の水分や電解質を補う働きがあります。
特に夏に流れるCMは爽快感があり、体にしみわたるような良いイメージがあります。
一方で、それらの飲み物には砂糖が多く含まれています。
具体的な例として、500mlのスポーツドリンク1本には、角砂糖にして約6~7個分の糖分が含まれていることも。
この糖分が口の中に残ることで虫歯の原因菌が酸を作り、“歯を溶かす”プロセスが進んでしまうのです。
だらだら飲みは虫歯のもと
「水分は一口ずつこまめに飲むといい」とはよく言われますが、砂糖を含む飲み物をちびちび飲むのは、歯にとってはNG。
口の中が酸性状態にさらされる時間が長くなって、虫歯のリスクが高くなってしまいます。
子どもや高齢の方は、甘い飲み物を「栄養補給」「水分補給」として日常的に摂ることがあります。
特に乳歯や歯茎が弱い時期は、虫歯の進行も早くなりがち。
家族みんなで、飲み物の選び方や飲み方を見直してみるのもおすすめです。
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歯にやさしい水分補給のコツ
では、歯に負担をかけずに水分補給をするには、どうしたらよいのでしょうか?
以下のポイントを意識してみてください。
1)水・麦茶・ほうじ茶(無糖)などを基本に
飲んだあともお口の中が酸性になりにくく、虫歯のリスクが抑えられます。
2)甘い飲み物を飲んだあとは、軽くうがいをする
歯みがきができなくても、口をゆすぐだけで糖分を減らせます。
3)できるだけ短時間で飲み切る
ちびちび飲みより、時間を決めて飲む方が歯への影響が少なくなります。
この夏は、身体にも歯にもやさしい水分補給を意識してみてはいかがでしょうか。
もし「冷たいものがしみる」「歯の表面がざらつく」など気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。早めのケアが、夏を快適に過ごす第一歩です。