「TCH」
何の略でしょうか。大喜利のお題になりそうなこの英文字。ご存知の方はあまりいないかもしれません。
TCHとは英語で「Tooth Contacting Habit」といい、日本語では主に「歯列接触癖」と訳されます。
更にくだけた言葉にすると「常に噛んでいる癖」となり、現代病の一つでもあります。
以前のコラムとも少し繋がりがあります。
<コラム>“ギリギリ”してない?
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歯の上下、スキマが無いと何がダメ?
特に意識していない普段の状態において、お口を閉じている時は上下の歯はくっついていないのが正常で、リラックスできている状態です。
上下の歯が軽くでも触れていると、顎の筋肉は緊張状態になってしまうのです。
歯が触れ合うのは、基本的に食事の時・話している時・重いものを持つ時や力を入れた時などだけですが、TCHの方は自分では気づいていない間に歯と歯がくっついていて負担がかかってしまっていることも考えられます。
偏頭痛や、夕方になると頬っぺたの筋肉が疲れてくる方、顎の関節が痛い・開きにくい方などは、気づいた時に歯と歯を離すよう意識してみてください。
【簡易テスト】
① 口唇を閉じた状態で上下の歯列を離します。
② 上下の歯列を接触させている時とさせていない時、どちらが落ち着くでしょうか。
開けているのが落ち着かず、口唇も歯列と同時に開いたり、下顎がガクガク震える方はTCHの可能性が高くなります。
噛みしめたり歯ぎしりをする癖はないから自分は大丈夫!と思われている方はいませんか?
無意識に上下の歯が触れている方は、意外と多いんです。
慢性化している頭痛や肩こりなどはもしかしたらその影響による症状かもしれません。
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それにしても「TCH」=「Tooth Contacting Habit」=「歯列接触癖」はずいぶん遠回りしていると思いませんか。
覚えやすくするために何かに当てはめられないものかと、♪「U.S.A」のリズムで「T.C.H!」と言ってみたもののしっくりきません。
長い英語を略して短くしたものの併記しないと意味が分からなくなるなら、周知を図るのは最初から日本語名でもいいのではと少し考えてみたりして…
あっ!
どこかに喧嘩を売るつもりは全くありませんので、誤解のないようにお願いいたします!