夏の夜空を彩る秋田の風物詩「秋田竿燈まつり」。
今年も8月3~6日に開催されます。
無数の提灯を吊るした大きな竿(約50kgにもなるそう!)を、手のひらや額、肩などで巧みに支える姿は、まさに職人技。
絶妙なバランス感覚と、全身を使ったしなやかな動きに、思わず見入ってしまいます。
実はこの“バランス”、私たちのお口の健康にもとても大切なキーワードなんです。
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1本の歯が全体のバランスを崩すことも
お口の中には上下合わせて28本(親知らずを含めると32本)の歯があります。
それぞれがしっかり噛み合うことで食べ物をしっかりすりつぶし、体に負担をかけずに食事ができます。
たった1本でも虫歯や歯周病で噛めなくなったり、抜けてしまったりすると――…
無意識に反対側ばかりで噛むようになり、噛み合わせのバランスが崩れてしまうことがあります。
それが原因で他の歯やあごに負担がかかったり、肩こりや頭痛を引き起こすケースも。
竿燈が提灯全体でバランスを取っているように、歯も支え合う、どれも大事な1本なんです。
歯ぐきやあごの骨も「見えない支柱」
竿燈をしっかり支えるのは、「差し手」の筋肉や体の軸。
歯も同じように、歯ぐきやあごの骨など、外からは見えない部分が土台となって支えています。
歯周病は、この土台を静かにむしばむ病気です。
細菌が歯と歯ぐきの間に入り込むことで起こる炎症性の病気で、進行すると歯を支えている骨を徐々に溶かしてしまいます。
しかも、ほとんど痛みがないまま進行するため、気づいたときには歯がグラつき、最悪の場合は抜けてしまうこともあります。
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毎日のケアと定期的なチェックで、歯ぐきという「見えない支え」を守っていくことが大切です。
ぜひ一度、歯科の定期検診を受けてみてください。虫歯や歯周病のチェックはもちろん、噛み合わせのバランスも確認できます。
竿燈を楽しみながら、お口の中の“バランス”にも思いを馳せてみてくださいね。